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「エヴァの原点はウルトラマンと巨神兵」――庵野秀明が語り尽せない「特撮」への愛

今日の芸能最新ニュースです。

 「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」と題した展覧会が今夏、東京都現代美術館で開かれる。「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野監督だが、その創作活動の原点であり、多大な影響を与えてきたのは、幼少期から愛した「特撮」だった。CG全盛の今、特撮で使われたミニチュアや小道具は失われつつある。展覧会は、こうした状況を何とかしたいという庵野監督の思いで企画された。

 会場では、「海底軍艦」(1963年)の轟天号、「マイティジャック」(1968年)の万能戦艦マイティ号、「帰ってきたウルトラマン」(1971年)のマットアローなどのスーパーメカ、ウルトラマンを始めとするヒーロー、ゴジラやガメラといった怪獣、精巧に作られた東京タワーなどを展示する。特撮作品をリアルタイムに見た大人にとっては懐かしく、初めて見る子供にとっては新鮮な気持ちで楽しめそうだ。

 特撮映画の撮影所にある美術倉庫も再現する。メカや怪獣、ビル群のミニチュアが撮影の出番を待ちながら所狭しと眠るその空間は、実際に撮影現場を訪れたようなワクワク感を感じられるという。特撮のミニチュアステージも16メートル四方で再現。ミニチュアの街に囲まれて、巨大ヒーローや怪獣になった気分で写真撮影できる。

 展覧会ではスタジオジブリ最新特撮映画「巨神兵東京に現る」が上映される。「風の谷のナウシカ」に登場するあの巨神兵が、現代の東京に降り立つというもの。監督は、「特撮博物館 副館長」も務める映画監督の樋口真嗣さん、企画は庵野監督。撮影に使う巨神兵像は、造形作家の竹谷隆之さんが担当した。映像は数分程度の短編で、5月11日に「風の谷のナウシカ」をテレビ放送する金曜ロードSHOW!で予告編を初公開する。

 5月10日にニコファーレで開かれた発表会には、庵野監督と樋口監督、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが登場し、それぞれが特撮への愛を語りまくった。ニコファーレの壁には、発表会のライブ配信を見守るニコニコ生放送のユーザー8000人分のアイコンが並び、書き込まれたコメントが次々と表示され、とてもにぎやかな雰囲気に。それでは、熱をおびた3人の言葉をお届けしよう。

●ジブリ美術館の隣に建つ予定だった?

 冒頭、司会者が庵野監督に展覧会への思いを尋ねる。

庵野 僕らが子供のころよく見ていた特撮をもう1度再発見し、技術をできる限り、文化遺産として後世に残したい。特撮みたいなものは今もあるが、ほとんどCGで作られている。CGにも面白さはある。一方そこにあるものを切り取る特撮の面白さもまだまだあると思う。そういうものを若い人にも伝えたい、知って欲しいというところから今回やることになった。お父さんがよく知っているものがたくさんあるだろうし、子どもが見ても面白いものはあると思うので、ぜひ親子連れで来て欲しい。

鈴木 (今回のアイデアは)庵野さんに2010年の夏に相談されたんです。

庵野 鈴木さんの記憶違いですよそれ。夏じゃなくて1月です。

鈴木 えっ早く言ってよ! (気を取り直して)庵野さんにはたまに会うんですよ。風の谷のナウシカで巨神兵を描いてもらったりして、古い知り合いなので。庵野さんが「話がある」と言うので何かと思ったら、「特撮博物館を作りたいんだ」と。いきなり「ジブリ美術館の隣の土地にどうだ?」って言われて。

庵野 「ジブリ美術館の隣に土地があるな~」って鈴木さんが言ったんじゃないですか!

●これが最後のチャンスだから……

 庵野監督の最終目標は常設の特撮博物館を作ることだが、その過程で展示会をやれば現状の把握に役立ち、楽しんでもらえるものになる――と、企画が発足。東京都現代美術館と日本テレビは毎年、スタジオジブリの協力のもとアニメに関するさまざまな企画展を開催しており、10回目となる今回は「特撮」をテーマに開くことになった。

庵野 準備は、いろんな(特撮関連の)会社の倉庫とかを見せてもらって、どこにどれくらい残っているかを把握するところから。特撮技術を持つ方がまだどれくらい仕事をされているのかといった確認から始めました。今やらないとできなくなると思ったんですよ。特撮にまつわるモノも人もどこかで消えてしまう。今はそういったものを集められる最後のチャンス。

鈴木 彼(庵野監督)が、個人の楽しみのためだけじゃないと。公的なものにしたいと強調していたのを覚えてますね。

庵野 なんていうんですかね、特撮に価値を置かない人にとっては粗大ゴミみたいなものなんですが、僕は後世に残すべきだと思っているんです。国や機関が恒久的に残してくれればなと。でなければ雲散霧消してしまうものなので、残せる限りは残したい。(今回の企画は)そういう願いと祈りからですね。

●「本物じゃない」面白さ――特撮の魅力は

 トークテーマは特撮の魅力に。それぞれがますます熱く語る。

樋口 一言では難しいが、本物じゃないことですかね。本物じゃないものを使って本物に見せるというのは、自分のなかでやりがいのあること。板を張り合わせて作ったビルのミニチュアなどを、本物に見せるには何が足りないか。それを考え、本物に近づけていくのが面白い。よくジブリアニメの背景は、そこまで(リアルに)やるなら実写で良いじゃないかと言われたりするように、(考えることで)本物より本物らしいものができる。

庵野 特撮の魅力は、現実のなかに空想を紛れ込ませられること。アニメは全部絵なので最初から虚構なんですよね。だからこそできることもあるが。一方、特撮は現実空間に異物を紛れ込ませられる唯一のもの。その面白さに子どもころ引きこまれた。(面白さから)ずっと卒業できないまま今に至っている。特撮やアニメを見ていなかったら、こういう仕事に至ってなかったんじゃないか。

鈴木 僕のような団塊の世代は、特撮に思い入れのある第一の世代かな。子どもの頃SF特撮映画「宇宙人東京に現わる」を見て、本当に怖かった。よくよく考えて後で見ると大したことないが、子どもにとってはとてもドキドキするもので、強烈な印象が残っている。あとモスラ! 旺文社から「中学時代一年生」という雑誌が出ていて、付録でモスラのノベライズが付いていた。映画も見に行って、その文庫もずっと大事にしていて。もう1度読みたいなあ。

樋口 鈴木さんの話と似ているのだが、僕は雑誌で好きな特撮作品の舞台裏が紹介されていたのを見たことがあるんです。その時まで映画は誰かが作っているものだと考えたことがなかったが、実は外側に人がいると知った。特撮作品で海だと思ったものは仕切られたプールなのだと。現実じゃないけど現実を作るためにものすごい現実がある――入れ子のような構造を見て、クラっときた。

●「銀色に赤!」 ウルトラマンに熱狂した庵野少年

 3人が好きな特撮作品とは何だろうか。

樋口 いっぱいあるが「妖星ゴラス」かな。アイデアが面白い。バカバカしいところにも大真面目に取り組んでいる。それが頭に刷り込まれた。

庵野 僕は圧倒的にウルトラマン。あの衝撃は今も残っている。当時家の白黒テレビにいきなりあんな巨人が現れて、怪獣や宇宙人を倒して去って行くあのビジュアルのすごさ!! いやーーーーーすごいですよね。すごいんですよ!! 後に雑誌でウルトラマンを見て、銀色に赤なんだということを発見して。銀色に赤!!!!!!!!!!!!(と今も興奮を抑え切れない様子の庵野監督)

鈴木 僕は「大魔神」を見た時のことをすごく覚えている。オヤジに連れられて映画館に行ったら、子どもがいないんですよ。観客は自分以外みんな大人で、食い入るように見てる。子どもは自分しかいないという自覚のもと見るとすごい映画だった。要するに大人の映画って感じだった。キングギドラも好きなんだけど、大魔神の魅力には勝てないですね。

●万能戦艦マイティ号「これはもう僕の夢」

 トークテーマはようやく特撮博物館の中身に移る。ステージに置かれた、東京タワー、轟天号、万能戦艦マイティ号の模型を3人が説明していく。

庵野 (東京タワーの模型を指差しながら)これはモスラのときの図面をもとに再現したもの。撮影で使ったものは残っていないが、当時と同じ人が作った。

鈴木 僕は今回初めて知ったのだが、東京タワーってパッと見て年代が分かるらしいんです。これは60年代くらい。

庵野 そうそう。第2展望台がないからねこれ。(次に万能戦艦マイティ号の前へ移動して)これはもう僕の夢ですね。本当に美しい。フォルムが好き。そしてこの大きさ! 万能っていうのが良いですね。

樋口 これ(万能戦艦マイティ号)は実物が残ってなくて、お尻と頭だけがあったので、僕らの仲間の造形師が3年がかりで完成させた。しかも当時と同じ、鉄板を叩いて曲げる作り方で作っている。

庵野 (今度は2種類の轟天号の前へ移動して)これも単純ながら良いフォルム。こう来るかっていう発見があっていいよ。

鈴木 (司会の若い女性にも分かるよう丁寧に熱く語る庵野監督を見て)聞けばきくほど分からない(笑)

●「庵野に頼まれるなら仕方ない」と宮崎駿監督

 展覧会で上映される「巨神兵東京に現る」の内容はとても気になるところだ。展覧会のキャッチコピーには「エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。」とあり、巨神兵には注目せざるを得ない。

鈴木 短編は何で作ることになったんだっけ?

庵野 鈴木さんが「映像見たい」って言って。

鈴木 えっそうなの? 「映像も作ろう」と庵野さんが言い出したんですよ。

庵野 え、そうだっけ?

鈴木 で「すぐに巨神兵を使おう」と言ったんだよ。そのときの会議はスタジオジジブリのなかでやっていて、巨神兵は風の谷のナウシカに登場するので、じゃあ「原作者(宮崎駿監督)のところへ行こう」って言って、本人に話して。そしたら「いいよ!」って即答で「庵野に頼まれるなら仕方ない」と。

庵野 でも「ナウシカは出すな」って言われたよね。

鈴木 「どうせ巨神兵が東京を壊すんでしょ。とっくに壊れてるのに」って宮さん(宮崎監督)が言ってね。

樋口 「巨神兵東京に現る」でこだわったのは、撮影のための巨神兵を誰に作ってもらうか。そこで、造形作家の竹谷隆之さんに作ってもらうしかないと。撮影は最初なめてかかってたんですよ。昔ながらのものを並べてたらいけると思ったら、結構大変ですね。

鈴木 (「巨神兵東京に現る」の中身は)宮崎監督に一切見せてない。どうしてか? それは言葉を選ばないと行けないんですけど……(宮崎監督は)人が作ったものが好きじゃないんでね(笑)。巨神兵のデザインだけは見せました。一応免疫をつけてもらおうと思って。見た途端くすっと笑ってましたね。映画はいつ見せようか悩んでいる。後戻りできないくらいのタイミングが良いかなと思っているだけどね。

 「エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。」というキャッチコピーの意味は?――と会場から質問が飛ぶ。

庵野 これはね、鈴木さんが考えたコピーですよ。鈴木さんの思い込みですからね。

鈴木 特撮博物館って聞いたときにね、なかなかお客さんにきてもらうのが難しいかもしれないと。だから宣伝コピーは強烈でいく!

庵野 まあ、あながち間違いではないので大丈夫でしょう。

●「ええっもうまとめ?」と名残惜しそうな庵野監督

 最後に抱負を――と促す司会者。庵野監督は「ええっもうまとめ?」と名残惜しそうに言葉を続ける。

庵野 特撮という僕が大好きなものが消えつつあると思う。多分消えるんです。でもこういうものがあったということは残しておきたい。可能な限り残したい。これはその願いの第1歩でしかない。常設的な特撮展示が理想だが、それが無理でもミニチュアの保存などをちゃんとやってくれるところがあればと思っている。団塊の世代がぎりぎり味わっていた面白さみたいなものをできる限りのお金と時間を使って残したい。

 展覧会は良いスタッフが集まって良い展示になっている。今これができるのか、というくらいぎゅっと詰まったものになっている。

 特撮というのは国にはあまり認めてもらえてなくて、以前文化庁に連絡をとったこともあるが、これら(特撮の小道具やミニチュア)はゴミらしいんでね。でも美術館で展示するということは、美術品ですから。国にはゲームやアニメだけじゃなく、特撮に関してもお金と人を回して欲しいと切に思う。

鈴木 日本人はいろんなことを小さくするのが好きだと思う。(例えば)庭は自然を空間に押し込めたもの。小さくして表現するというのは特撮だけじゃなくずっとやってきたことなんです。

 展覧会には色んなものが予想を超えて集まりつつあって目を見張る。「巨神兵東京に現る」は、宮崎駿が見ても「巨神兵を貸して良かった」と思えるものになりつつあるので、多くの人をご覧いただければ。

 特撮博物館の開催期間は7月10日~10月8日。チケットは、当日券が大人・大学生1400円、中高年900円、小学生400円。前売り券は大人・大学生1300円、中高年800円、小学生300円。巨神兵像のレプリカやカプセルフィギュアも販売する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120510-00000090-it_nlab-sci
※この記事の著作権は配信元に帰属します。



いつも見て頂き有難うございます。また来てね!

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